平成27年年頭にあたって
平成27年明けましておめでとうございます。
会員の皆様方にはご壮健にてよいお年を迎えられましたこととお喜び申し上げます。
昨年の長崎大会において、伊藤元明先生の後を受け、本連盟会長の椅子に座ることになりました。ここにあらためて就任の御挨拶申し上げます。
先ずは伊藤元明先生の永年にわたるご尽力に対し心より御礼申し上げます。すぐれたリーダーシップを発揮され、本連盟を発展させてこられましたことに、会員を代表いたしまして深い感謝の意を表します。
会長として、自分の力不足は百も承知いたしておりますが、皆様方のご協力を賜りながら大役を果たしてまいりたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
本連盟は昭和35年に結成され、半世紀にわたって、剣道を愛する医師、医学者の全国的な交流の場として歩んでまいりました。医剣一如の精神のもと、打った、打たれたに一喜一憂するのではなく、心を攻め心に響く打突を求め合うことを目指してきたと理解しております。この精神を継承するとともに、まずは、将来を見据えて組織としての基礎固めに取り掛かろうと考えております。活動の基盤となる定款の作成、会員増を念頭に会員名簿の整理と管理システムの構築、会費徴収率の上昇をはかることから始めたいと思います。47都道府県に万遍なく会員をひろげ、全国どこででもスムーズに大会が開催できるようになりたいものです。
会員の皆様方と共に歩みながら、本連盟の社会的認知度を高め、社会的貢献への道も模索してまいりたく存じます。ご理解とお力添えのほど、衷心よりお願いいたします。
会長退任にあたって
「わざわざ行こう高知大会」をもって、会長を大祢廣伸先生に引き継いでいただきました。
長崎大会で会長のバトンを伊藤元明先生から受け取りましたから3年、何とかつつがなく大役を果たし終えることができましたのも、会員の皆様方のご支援の賜物であったと心より感謝いたします。その間、西本 孝、長野拓三、宮坂昌之先生のお力添えをいただき、規約の制定、会員名簿の整理、ホームページの充実、会費徴収率の改善などに努めて参りました。ただ、すべての都道府県で会員増を図り、定例の大会を全国どこででも開催できるようにしたいとの目的は道半ばというところですが、高知大会での参加者の平均年齢が随分若くなったようで、本連盟の明るい将来が感じられます。
平均寿命が男性80を越え、女性90近くになり、100才以上の方が6万5千人を突破している現在、健康寿命をこの延びた平均寿命にいかにして近づけるかが医療界に強く求められています。剣道はまさにそれにうってつけであります。高齢者でも命ある限り勤しむことができる剣道の素晴らしさ、そして医師自らがそれを実践している本連盟の活動を社会にアピールする時期ではないかと思います。
大祢廣伸会長、林 明人事務局長のコンビで本連盟が大きく飛躍することを期待し、会員の皆様方のご健勝をお祈りいたし、退任の挨拶といたします。